4月23日(日)14:00~16:30 武蔵野プレイス
ごあいさつ 日本パシイワ会長、一盛和世
皆様、こんにちは。
本日、2023年4月23日、日本パシイワの総会を開催いたします。こうして会員の皆様にお集まりいただき、対面でお会して開催できることうれしく思います。日本のコロナ感染状況も落ち着き始めています。どうぞ、マスク着用は個々の判断ということでお願いいたします。
総会は、パシイワ会員の皆様方の会です。皆で2022年度の活動を振り返り、また、2023年度の取組を計画するという、大切な、年に一度の機会です。どうぞ皆様、忌憚のないご意見を交わして、さらにより良い日本パシイワにしてまいりましょう。
日本パシイワは、ご存じのように1928年、昭和3年にハワイで行われた、汎太平洋婦人会議に市川房枝氏、藤田たき氏等が参加し始まりました。今年2023年で95年目になります。5年先の2028年には100周年を迎えます。また、名称を現在の日本汎太平洋東南アジア婦人協会に変更して組織として確立したのは1977年、46年前になります。
日本パシイワの長い歴史の中で様々なことが起こりました。大きな戦争もありました。しかし、その時々の困難を乗り越えて、この会を続けてこられた先輩たちの勇敢なチャレンジ精神、使命感、スピリッツを私たちも引き継ぎたいと思います。と同時に、私たちには、今の時代に生きること、すなわち、国際関係、社会情勢、地球環境問題、そして科学技術革新等、目まぐるしく変化する状況に対応して活動を発展させることが求められます。
ボードメンバーの中からは100年誌の編纂をという声も聞こえてきていますが、今年は原点に立ち返って、これまでの歴史を振り返り、日本パシイワの目指すところ、私たちのあり方を改めて思い起こし、2028年の記念すべき100周年に向けて皆様と一緒に、何ができるか、何をするべきかを意識してゆきたいと思います。
また今年は、会員同士の親睦をさらに深め、充実した役員、委員会、組織体制を維持できるように力を合わせて努力してゆきたいと思います。活動の方向性としては、1)デジタル技術により対応できるように、また、2)日本パシイワを広く知ってもらえるように、そして、3)私たち、会員が、国際、女性、平和に関する課題に対し理解を深める場になるように進めてゆければ思っております。そのうえで、次の世代にしっかりとバトンを繋いでゆく道を築いてゆきたいと願っています。
それでは、皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
4月30日(土)10:30~13:00 京王プラザホテル43F「コメット」
会長挨拶
~世界に思いを馳せる~ 西立野 園子
本日は2019年以来の対面での総会になります。厳しいコロナ対策をとった上で、こうして皆様と直接お目にかかれることを本当に嬉しく思います。
また一方で本日は、私自身にとっては会長としての最後の日でもあります。中間会議開催(予定)とコロナパンデミックのためやむを得ず任期延長となりましたが、皆様に支えられて2016年から6年間、何とか無事に任期を全うすることができて、ホッとするとともに皆様には心から感謝申し上げます。
この間、コロナで世界は大きく動き、パシイワとして経験したことのない難題に悪戦苦闘する日々でした。しかし一方で、いくつかのプラス面もありました。
何よりも、コロナショックがデジタル化とグローバル化を大きく前進させるきっかけともなりました。オンラインが今では会員に完全に定着し、メーリングリストの活用とあいまって(2018年作成)、国際パシイワ本部や加盟国間、国際連合との距離も縮まり、内外との交流がむしろ増えました。会員自身の視野が広がり、加盟国間だけでなく会員の内なるグローバル化が進んだのは思いがけない収穫でした。
パンデミックが長引き、パシイワの活動の情報が限られる中、ホームページは会の内外にとって「窓」の役割を果たします。長年の懸案だった日本パシイワ固有のドメインによるホームページのリノベーションが、この程ついに完成しました。今回、海外の方、在日大使館員その他の在留外国人にも広くパシイワの活動を知ってもらうために、パシイワ国際会議で会長が発表した英語による日本パシイワの活動報告(カントリー・レポート)を載せたのは新しい試みです。
又、コロナ禍で財政が逼迫する中、会員のボランティアによる鳩笛バッグチャームとシールが久々にパシイワ・グッズに加わりました。そして多くの方が活動支援金を寄せて下さいました。会員の皆様のパシイワを応援する温かい気持ちにボードメンバーは励まされています。
ところでパンデミックとは別に、様々な社会の新しい動きにパシイワは対応が求められています。その1つが、グローバル化を背景とした近年の「在留外国人の急増」です。現在その数は約890万人。会長就任時に提唱した「国内国際交流」の輪を広げるために、現行の準会員制度の改正を本日の審議事項で提案する予定です。2つ目が、世界共通の高齢化の波の中での「ユースへのバトンタッチ」。昨年来ボード会議にユースの傍聴を認め、新年度には3人のユースがボードメンバーに加わる予定です。ワークライフバランスを実践しやすい環境を今後作っていかなくてはならないでしょう。3つ目は、「男女共同参画社会」です。パシイワは女性のための、女性による場として生まれましたが、男女共同参画社会のためには男性側からも女性の会などに参加し、相互の理解と共感を得ることが重要です。2017年には男性の為の賛助会員制度を導入しました。今後男性賛助会員が増えれば会の活性化にも繋がると私は思います。
さて2021年度は紛争と災害を特に身近に感じた年でした。「平和の日の集い」では、世界銀行の専門職員でミャンマー、アフガニスタン等に勤務するユース会員が、「貧困と紛争の連鎖」について胸に迫る講演をされました。そして1月にはトンガで火山大爆発・津波が起きました。パシイワ・トンガと日本パシイワとは歴史的に親しい関係なので、会長に何度か支援の申し入れのメールを出しましたが、まだつながりません。一体わたくし達はどうすればよいのでしょう・・非力を感じます。しかし『ミャンマーを忘れないで欲しい』と言われた講演者の言葉が印象に残ります。息長く心を寄せることが平和につながるという意味だと受け止めました。
2022年に入ってからはロシアとウクライナの戦争が始まり、世界は緊張の度合いを高めています。世界の政治、経済の中心は遠からず欧米から中国、インドを中心とするアジア太平洋に移ると言われています。パシイワの役割がこれからますます重要になってくる中、若い人の力で会がこれまで以上に活性化するよう期待をもって見守りたいと思います。
有難うございました。
日本パシイワ会員の皆様
2021年度書面総会におきましては、皆様にご理解、ご協力を賜り、誠に有難うございました。
4月29日(午後2時~2時35分)、日本パシイワ事務所にて西立野会長、牧島副会長、千田書記の3名が、Zoom参加の役員・委員長・監事10名が見守る中で、議決権行使書の集計を致しました。
*総会の成立;
メールによる議決権行使書67名、ハガキによる議決権行使書21名、合計88名の会員の皆様より回答を受領致しました。よって総会成立要件である定足数、即ち賛助会員を除く会員総数160名(新年度の報告により修正)の過半数を満たし、総会が成立したことをご報告致します。
*審議事項に関する議決権行使の賛否;
1.総務計画、各委員会計画、支部計画 賛成―88 反対―0
2.2021年度予算案について 賛成―88 反対―0
3.選考委員会による選考結果 賛成―88 反対―0
よって全ての審議事項について全会一致で可決されたことをご報告致します。
*また今回数多くのコメントが寄せられました。一部を口頭で紹介しましたが、その殆どが総会資料を読んでパシイワの活動内容が分かって良かったかというものでした。
以上、総会次第
★コロナ禍で対面総会が叶わないため、やむを得ず書面総会という方法を今回とらせていただきましたが、この機会に会員の皆様全員に、詳細な総会資料をお送りしてお目通しいただくことで、会の活動へのご理解が広がった面もございました。多くのコメントから皆様の関心の高さを感じられ、今後の活動への何よりの励みとなりました。改めて御礼申し上げます。
役員・委員長一同、意欲的に、新年度の企画・運営を進めてまいります。今後とも一層のご協力を心よりお願い申し上げます。
2021年5月5日
日本パシイワ会長 西立野園子