この度は、愛知支部主催の講演会に参加し、支部の皆様に久しぶりにお目にかかることができて大変嬉しく思いました。
コロナ禍のため、約2年半さまざまなパシイワの行事を従来のような形で行うことができませんでしたが、やっと今年4月30日、3年ぶりに対面で「2022年度総会」を京王プラザホテルにて開催しました。その日をもって私は6年間に及ぶ会長の任期を了えました。支部の方のご参加は今回ごく限られていたので、退任のご挨拶を直接申し上げることができず心残りに思っておりましたところ、酒向支部長のご依頼によりこの機会に愛知支部へのメッセージを書かせていただくことになりました。
会長の任期は特別の事由がなければ本来2期4年ですが、東京中間会議開催(コロナ禍で中止)のため思いがけず3期の長丁場(2016年度~2021年度)となりました。長く重たい6年間でしたが、この間愛知支部の皆様には、パシイワ創立90周年コンサート、東京中間会議の準備、パシイワ・グッズの作成、国際会議主催国へのお土産、クラウドファンディング、CSW支援学生の推薦などなど、様々な場面で大変お世話になりました。改めて心より感謝申し上げます。
一方で、コロナ禍の下でパシイワはデジタル化を進め、本部と支部がオンラインで結ばれるようになりました。2年前の「平和の日の集い」に初めてスクリーンの上で本部、支部の会員が一堂に会した時の感動は、今も鮮明に覚えています。その後、本部が会員ML(2018年スタート)でご案内するウエビナーなどに皆様が気軽に参加されるようになるのにそう時日を要しませんでした。
また5つあるパシイワの委員会(国際交流、地域研究、NGO、事業、広報)は、これまで基本的に本部会員から成り立っていましたが、最近はMLで支部にもお声がけをして、メールや時にZoomを介して共に委員会活動をすることがふえてまいりました。
このように本部と支部との絆がこの6年間により強くなり、日本パシイワとしての一体感が増したことは大変喜ばしいことであり、パシイワの活性化、発展にもつながるものと思います。
なお毎年の総会、新年会、3年に2度の国際会議には、愛知支部から多くの会員が出席され、オンラインでも日本パシイワ、国際パシイワ、PIC、PFCなどのイヴェントに熱心に参加される様子を拝見し、愛知支部の皆様がパシイワを大切に思う気持ちが伝わり、会長在任中を通して勇気づけられたことを感謝をもって申し添えたいと思います。
パシイワ全体の活動については、「総会資料」をご覧になっているかとおもいますが、その他に独自のドメインを取得して数年かけて先ごろリニューアルしたホームページhttps.//www.ppseawa.jpがあります。国際会議で発表したカントリ―レポートは、日本パシイワの活動を美しい写真とともに紹介しています。是非お楽しみください。
さて現在、世界はあらゆる面で混とんとしており、未来の予測がつかない状況にあります。しかし世界の政治、経済の中心は、確実に欧米からアジア・太平洋に遠からず移ると言われています。その中でパシイワが平和のために果たすべき役割は大きなものとなるでしょう。パシイワが創立以来100年近くにわたって築き上げた加盟国間の友好関係とその知見は、そのために役立つかけがえのない財産であり、また会の魅力だと思います。
私たちには共にこの財産をしっかりと次世代につなげていく責任があると思います。これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。
2022年7月 盛夏
日本パシイワ前会長 西立野園子